口腔外科

お口まわりのトラブルは
口腔外科で対応

口腔外科

簡単な抜歯から、親知らず、骨に埋まってしまっている歯など、難しい抜歯にも対応いたします。精密なレントゲン機器を導入しているため、これまで大学病院に行かなくてはならなかった規模の治療も当院で行うことが可能です。(全ての方が可能とは限りません)
また、「口が開かない」「顎がおかしい」などの顎関節症にも対応しております。
なお、口内炎の治療も可能ですので、小さなことと思わず気軽にお立ち寄りください。

こんなお口まわりの
お悩みはありませんか?

症状に適した口腔外科治療

口腔外科は、歯の疾患から口腔がんまでさまざまな症例に対応する診療科目です。口腔やあご、顔面の異常は、食事や発音、会話などの機能面の障害となるだけでなく、審美性も大きく損なう可能性があります。異常を感じたらできるだけ早くご来院ください。

  • CASE01

    親知らずを抜きたい

    通常の親知らずの抜歯から、複雑に生えた難症例まで対応が可能です。

  • CASE02

    根管治療後も歯が痛い

    顎の痛み、口の開閉に支障がきたす場合は顎関節症の疑いがあります。

  • CASE03

    唇の内側が歯の隙間に入る

    唇の内側にあるヒダが深く発達し、歯と歯に隙間を作ったりする場合もご相談ください。

  • CASE04

    口内炎が痛い

    粘膜疾患の一つである、口内炎。
    治りにくい場合には一度歯科医院を受診してください。

顎関節症・咬合のトラブルもご相談ください

顎の痛み、口の開閉に支障がきたす場合は顎関節症の疑いがあります。咬み合わせのトラブルも含め、原因の解明と治療に関しては歯科医院へご相談ください。

親知らずの抜歯

親知らずとは、大臼歯の中でもっとも後ろに生えてくる第三大臼歯(智歯)のことです。 永久歯は通常15歳前後で生えそろいますが、親知らずは10代後半から20代前半あたりで生えてくるため、「親に知られることなく生える」という意味で”親知らず”と呼ばれるようになったと言われています。

親知らずは抜く?抜かない?

親知らずはむし歯や歯周病、歯冠周囲炎などの原因になるリスクが高いため、抜歯となることが多いです。しかし、正常に生えて機能している場合や、将来的に利用する可能性がある場合などには、抜歯をせずに残しておいたほうがよいこともあります。

親知らずが悪影響を与える場合は抜歯をおすすめします

  • 歯肉が腫れてしまっている場合

    中途半端に生えた親知らずが歯ぐきを少しだけ突き破り、歯の一部が覗いている状態です。盛り上がった歯ぐきが対合歯にかみ合わされることで強い痛みが生じ、食事が摂りにくくなります。

  • 隙間ができている場合

    親知らずと普通の歯に隙間ができたり、傷をつけるような状態です。食べ物が詰まりやすくなったり、虫歯の温床になるような場合は、抜歯をおすすめする場合があります。

  • 隣りあう歯を押しだす場合

    親知らずがその隣の歯を押し、押された歯がまた隣の歯を押している状態です。前歯までが動いて歯並びを乱してしまう場合には抜歯をおすすめします。

歯根端切除術

歯根端切除術とは、根管治療(重症化したむし歯に対しておこなう歯の根の治療)における外科的処置(歯内療法外科)の一種です。
歯根端切除術に成功すれば、根尖病変が消失するとともに、抜歯を避けられることで天然歯を残せる可能性が高まります。

根管治療の終了後、一定期間の経過観察をおこなっても治癒の傾向が見られない場合、根管治療の続きの処置として歯内療法外科を適応することがあります。歯根端切除術などの歯内療法外科は、根尖病変の摘出により、予後不良の根尖性歯周炎を治癒に導く処置です。

歯根端切除術の成功率を高める方法

Point.01マイクロスコープの使用
歯根端切除術では、根管治療中に殺菌しきれなかった感染箇所(主に根の先部分)を、歯ぐきの切開・骨の掘削をおこないながら根こそぎ取り除きます。肉眼またはマイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を用いて処置しますが、それぞれ術式や成功率が大きく異なります。
特に、マイクロスコープを使った歯根端切除術(Microapical surgery)は高い成功率を誇ります。
Point.02歯科用CTの使用
当院では、上下の奥歯の歯根端切除術や再植術を積極的におこない、天然歯をできる限り残すことを重視しています。最新の歯科用CTによって、歯根の形態や病巣の大きさを3次元的に把握したうえでの的確な手術ができるからです。
特に、上あごの6番目の歯は上顎洞という空間と近接しているため、外科手術の際は位置関係の把握が重要です。さらに下顎神経と歯根の位置関係を観察することで、神経損傷などの後遺症も防ぎます。

歯根端切除術の流れ

  1. Flow01カウンセリング・検査

    問診と症状の確認、レントゲン検査により、手術ができるかを診断します。
    どの歯根のどの箇所にどんな原因があるのかを見極めたうえで、根管治療、歯根端切除術、再植術、抜歯のどれが適しているのかを選択判断することが重要です。
    適する手術とその方法、リスク、術後の経過などに関するご説明をおこないます。

  2. Flow02歯根端切除術

    予後不良が認められた場合は、歯根端切除術をおこないます。顕微鏡下でのコンセプトに沿って、根尖の一部と病変の摘出・根管内の洗浄をし、適切な材料によって逆根管充填する外科手術です。

  3. Flow03メインテナンス

    手術の3日後以降に抜糸をおこない、その後2週間を目安に歯ぐきの状態を観察します。術後3ヶ月のタイミングで、レントゲンによって病気が縮小しているかを確認し、症状の消失などが確認できたら経過観察期間に移行します。

歯根端切除の症例紹介

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小帯異常

舌小帯切除

舌小帯は舌の裏側にあり、下あごと舌をつないでいるヒダ状のものです。
舌小帯の長さやかたさ、どの部分が粘膜と付着しているかは個人差が大きく、一概に「このような状態の小帯が正しい」ということはありません。
しかし、上唇小帯や舌小帯において付着の状態による問題が生じている場合は、時期をみて切除が必要となることがあります。舌小帯切除術は、舌小帯の切除によって諸症状を改善させる施術です。

舌小帯の切除はしたほうがいい?

舌小帯に関連する問題は、付着部位よりも小帯の長さやかたさによるものが多いです。
小帯が短く「舌小帯短縮症」や「舌小帯強直症」と診断された際には小帯切除術が必要であり、いずれも上唇小帯よりも早い段階で切除の必要性が検討されます。 舌小帯が短かったり、かたかったりすると舌の動きが制限され、哺乳や発音に悪影響を及ぼすためです。

お子様が小学校に入ると、会話や授業で発言をする機会が増えるため、必要な場合は就学前、年長さんの頃に小帯切除術をおこなうのが望ましいでしょう。

上唇小帯切除

上唇小帯とは、上唇をめくったとき、中央の粘膜から歯ぐきにかけて見えるすじのことです。上唇と歯ぐきをつなぎ、上唇の固定と過度な運動を抑制するはたらきがあります。
特にインプラント治療をお考えの方は、上唇小帯の状態に注意が必要です。
上唇小帯に異常があると、埋入したインプラントの周りの歯ぐきが動いてしまうことがあるため、インプラント治療の前に上唇小帯・頬小帯の切除をおこないます。

上唇小帯は歯並びの乱れ(すきっ歯)に影響する?

上唇小帯は、上唇の運動をコントロールするとともに位置を固定するのに役立っているといわれています。
上唇小帯が長すぎると、歯並びが悪い、歯磨きがしづらいといった悪影響が出ます。上唇小帯が長いままだと、中央に寄ろうとする歯の邪魔をして歯の真ん中にスペースをあけてしまいます。これにより「すきっ歯」という症状が引き起こされるのです。

頬小帯異常

頬小帯とは、上下のあごの小臼歯部にあり、頬粘膜から歯槽部に向けて付着しているひだのことです。
頬小帯が原因となって障害を引き起こすことはほとんどありませんが、歯を失って歯槽骨が頬小帯を吸収すると、頬小帯の付着部が相対的に歯槽頂に近くなります。その結果、義歯装着の際に義歯の安定を妨げたり、デンタルインプラントをおこなった場合などの清掃を妨げたりします。
頬小帯が原因の不具合が生じている場合には、外科的に頬小帯の切除術、あるいは伸展術をおこないます。

口内炎

口腔内や唇に白い斑点のようなものができ、ひりひりと痛む口内炎は、ほとんどの人が経験したことがあるでしょう。
口内炎ができる原因はさまざまあり、中には対処に十分な注意が必要なものもあります。口内炎の種類と原因、主な治療法を解説します。

  • アフタ性口内炎

    もっとも一般的な口内炎は、ストレスや疲れがたまっていたり、栄養不足であったりするときに生じやすい「アフタ性口内炎」です。
    体の免疫力が低下しているときに発症しやすいことがわかっていますが、その実態は未だ完全には解明されていません。白い円状の腫れができ、さらにその周囲も赤く腫れている状態となって、食べ物や飲み物がしみて痛みを感じます。
    通常1~2週間ほどで自然治癒しますが、その間の飲食に大きな支障が出る場合は、ステロイド剤の軟膏を塗って治癒を促します。

  • カタル性口内炎

    歯科矯正用の装置が口腔内の粘膜に強く当たったり、歯の被せ物が合っていなかったりする場合に発症するのが「カタル性口内炎」です。
    粘膜が赤く腫れ、触れると痛みを感じます。歯科医院にて炎症の原因となっている部分を調整し、改善を図ります。

  • ウイルス性口内炎

    ヘルペス性口内炎やカンジダ性口内炎など、細菌やウイルスの感染によって発症するのが「ウイルス性口内炎」です。特にヘルペス性口内炎は、日本人の20~30代に多くみられます。
    生後半年~3歳頃の乳幼児にも多く、一度感染するとウイルスが体内に残ってしまい、抵抗力が低下した際などに再発を繰り返す場合がある厄介なものです。

  • その他の原因となるケース

    食品や薬物、金属などによるアレルギー反応が原因の「アレルギー性口内炎」や、喫煙習慣が主な原因となる「ニコチン性口内炎」などがあります。ニコチン性口内炎によって口腔内の粘膜や舌にできる白斑は、後にがんに変化することもあります。

口内炎の歯科治療

歯科医院では、口内炎に対してレーザーや軟膏などでの治療をおこないます。
通常の口内炎は1週間程度で治りますが、長引く場合にはその他の異常の可能性も考えられます。治療後にも長引く口内炎は放置せず、歯科医院を再受診するなど、「たかが口内炎」と軽く考えずに十分注意することが大切です。