矯正歯科

矯正歯科治療は将来のことを考えるとさまざまなメリットがあります。美しい歯並びは、ブラッシングが簡単になり、虫歯や歯周病のリスクを抑えられます。また、かみ合わせを改善すれば、一部の歯にだけに負荷がかからず、長い目で見ると歯の寿命を延ばすことにつながるのです。健康的で美しい歯並びを手に入れて、いつまでも綺麗な歯を守っていきましょう。

見た目のコンプレックスを解消できる

矯正治療を受けるうえでのもっとも大きなメリットは、歯並びに関するコンプレックスから解放されることであると考えています。
歯並びを整えることで、大きく口を開けて笑うことに抵抗感があったり、正しい発音・発語がしづらいがために人との会話に精神的負担を感じていたりする方のストレスを解消できるのです。心の負担がなくなることで積極的になれたり、ポジティブな考え方ができるようになったりと、内面的にもよい影響が現れる方もいます。

お口のケアがしやすくなり病気の予防に

歯並びがでこぼこしていたり、歯と歯の間に隙間があったりすると汚れが溜まりやすく、気をつけて歯磨きをしていても磨き残しが出てしまいます。磨き残しがある状態ではお口の中が清潔に保たれず、むし歯や歯周病のリスクが高まります。
歯並びを整えてセルフケアがしやすい状態にし、磨き残しを減らすことは、むし歯や歯周病のリスクを低減したり、口臭を改善したりといった効果も期待できるのです。

健康を維持して生活の質を向上できる

矯正治療によって咬み合わせが良くなると、前歯や奥歯全体をつかって食べ物をしっかり咬むことができるようになります。どんな食べ物でも楽に咬めるので、食事自体が楽しくなることでしょう。
また、よく咬むことによって胃腸などの消化器官への負担も減らせるため、特に成長期の子どもの栄養摂取改善も期待できます。食事の効率が上がることで、生活の質（QOL：quality of life）を高く保つことができるのです。

矯正歯科治療の流れ

1. 

   Flow01初診カウンセリング（無料）

   はじめに、歯科医師がカウンセリングをおこないます。
   歯並びに関して気になることや、矯正治療に関する疑問・不安など、些細なことでもお気軽にご相談ください。 そもそも矯正治療をすべきなのかどうかの判断から、費用・治療方法、リスクまでを丁寧にご説明いたします。

2. 

   Flow02精密検査

   治療を始めるにあたって必要な咬み合わせの検査、むし歯の検査をします。同時に、専用の検査機器を用いたレントゲン撮影 (矯正歯科用セファロなど）、歯型の採取、歯や顔の写真撮影もおこないます。

3. 

   Flow03診断結果・治療計画のご説明

   各種検査の結果をもとに、具体的な治療方法、治療期間、治療費用をご提示いたします。
   治療を進めるにあたっての確認事項についてもご説明し、ご納得いただいたうえで治療を始めます。

4. 

   Flow04治療開始

   矯正装置を装着します。
   矯正中は基本的に1ヶ月おきにご来院いただき、1回20分～1時間程度（治療内容によって異なる）の治療を受けていただきます。
   大人の全体矯正の場合、治療期間は平均2年～2年半ほどです。子どものI期治療の場合は、すべての乳歯が抜けて永久歯に生え替わるまで矯正を継続します。
   ご来院いただく度に、治療の進行具合についてもご説明をさせていただきます。

5. 

   Flow05保定期間

   治療後の後戻りを防ぐため、保定装置（リテーナー）を装着してお過ごしいただきます。
   保定装置を使用しながら数ヶ月ごとにご来院いただき、装置の使用状況、歯並びの状態などを確認します。

提供している矯正装置
（成人矯正）

マウスピース矯正　インビザライン

インビザラインは、不正咬合を治療するため、患者様ひとりひとりのために、歯科医師の治療計画に基づいてカスタムオーダーで製造される矯正装置です。
インビザラインは、「目立ちやすい」「汚れが付着しやすい」など従来のワイヤー矯正のデメリットを解消した矯正装置になっています。透明な装置なので、装着しても外から気づかれる心配がありません。取り外しも簡単なことから、食事や歯磨きも普段どおり行えます。このようなメリットから、世界中で多くの方にご利用いただいています。

Meritメリット

• 透明感があり、装着していても目立ちません
• 摂食や清掃時に取り外し可能なため、治療中口腔および歯周組織の健康が、よりよく維持されます
• 矯正装置の装着による不快感が軽減されます
• クリンチェックが表示する3Dアニメーション動画を通じ、患者様自身も計画された歯牙移動を事前に見ることができ、治療に対するモチベーション向上につながります

Demeritデメリット

• 自費診療のため、保険の治療に比べると費用がかかります
• 海外輸入となるため、お手元に届くまでに1ヶ月以上の時間をいただく場合があります
• 患者様の症例によっては使用できない場合があります
• 一日の中で、長時間装着していただく必要がある。
• 装着時間が短いと、マウスピースとの適合性が悪くなり、作り直す可能性が出てきます

クリンチェックで治療計画を立案

インビザラインでは、「クリンチェック」とよばれる独自の3次元シミュレーションソフトを通じ、コンピュータ画面上にて、治療完了にいたるまでの総合的な治療計画の立案・検討を行って頂きます。
治療計画の策定にあたっては、さまざまなやりとりを経て、歯科医師の承認を得た上で最終決定されます。

矯正歯科治療の症例

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こんな歯並びの
お悩みはないでしょうか？

• 

  上顎前突（出っ歯）

  上の前歯が下の歯よりも、前方に大きく出ている状態です。指しゃぶりや前歯の裏側を舌で押す癖など、口腔習癖によって出っ歯になるケースが多い傾向にあります。

• 

  下顎前突（受け口）

  下の歯が上の歯よりも前方に出てしまい、かみ合わせが反対になっている状態です。遺伝による影響を受けている症例が多い傾向にあります。

• 

  叢生（乱ぐい歯、八重歯）

  歯が大きく顎が小さい患者様に多い症例です。歯がでこぼこに並んでいるので、歯ブラシの毛先が届きにくい傾向にあります。結果的に磨き残しが増え、虫歯や歯周病に罹患するリスクが高まります。

• 

  空隙歯列（すきっ歯）

  歯と歯の間に隙間がある状態です。すきっ歯と呼ばれますが、前歯の真ん中に隙間がある場合は正中離開といいます。矯正以外でもセラミック治療で対応できる場合もあります。

• 

  過蓋咬合

  前歯が見えなくなるほど深く噛み合っている状態です。ディープバイトとも呼ばれており、食いしばりが生じやすくなったり、上の顎を傷つけてしまったりするリスクが高まります。

• 

  開咬（オープンバイト）

  オープンバイトとも呼ばれている状態です。奥歯はしっかり噛み合っているものの、前歯が噛み合っていません。そのため常に上下の前歯が開いています。

歯並びの乱れを誘引する悪癖

矯正治療を始めるのに最適な時期は、あごやお口まわりの骨格形成が進む成長期であると考えられています。骨などが成長する力を利用して、小さな力・無理のない負荷でも歯をダイナミックに移動させることができるからです。
年齢や歯並びの状態によって治療を始めるべきタイミングは異なりますが、一般的には乳歯から永久歯に生え替わる時期がスムーズです。最適なタイミングで矯正治療を始めるためにも、お子様の歯並びに関して気になるところがあれば、ぜひお早めに当院にご相談ください。

Point.01指しゃぶり

指しゃぶりによって、上の前歯を前に押し出す力と、下の前歯を舌側に倒す力がかかります。上の前歯が出たり下の前歯が倒れたりすることで、出っ歯（上顎前突）になってしまうのです。
3歳ごろまでの指しゃぶりには大きな問題はありませんが、4歳を過ぎてもやめずにいると歯並びや咬み合わせに悪影響を及ぼします。
歯並びが悪くなってしまうことをお子様に伝え、指しゃぶりをしていたらその都度やめるように注意を促す対応が必要です。

Point.02爪を噛む

爪を咬むくせも、指しゃぶりと同様に上下の前歯に力がかかって出っ歯（上顎前突）になってしまいます。
歯並びが悪くなってしまうことをお子様に伝え、爪を咬んでいたらやめるように注意を促してください。爪を常に短く切っておいたり、舐めると苦い味がするマニキュアを塗ったりという対策も有効です。

Point.03歯を舌で押す

何もしていないときに上下の前歯の間から舌を出すくせや、ものを飲み込む際に、幼児期のなごりで舌を前に出したまま飲み込むくせがあると、上下の前歯を前に押し出す力がかかってしまい、上下の前歯がともに出っ歯（上下顎前突）になります。
また、舌を出すくせが長時間に及ぶものである場合は、奥歯は咬んでいるのに前歯は咬んでいない状態（開咬）になることもあります。

Point.04唇を噛む

唇を咬むくせは、多くの場合下唇に対しておこなっています。指しゃぶりと同様に、上下の前歯に力がかかって出っ歯（上顎前突）になってしまいます。
反対に上唇を咬むくせがある場合には、上の前歯を舌側に、舌の前歯を前に押し出す力がかかるため、受け口（下顎前突、反対咬合）になります。

Point.05頬杖をつく

頬杖をつくことで、前に成長しようとする下あごを押さえ込む力がかかり、下あごの成長の妨げになります。
下あごが小さいまま成長しきれないと、上の前歯が前に出たように見えてしまいます。これも上顎前突の一種です。

Point.06丸のみする

食べ物をしっかり咬まない食事の取り方は、消化器官に大きな負担がかかるとともに、あごの成長も十分に促されません。
上下のあごを均等に発達させるため、咬む回数を増やせる食材を選んで食事に加えましょう。にんじん、たけのこ、レンコン、ごぼうなどの根菜類、ほうれん草や小松菜などの葉物、りんごや梨などの果物が特におすすめです。

お口ぽかんとなっていたら要注意？

ふとお子様の様子を見たとき、お口がぽかんと開いて「口呼吸」をしていることはないでしょうか。
きちんと鼻呼吸をしていて舌が正しい位置にあると、舌が上あごを押すことで正常な成長を促します。それに追いつくように下あごも成長し、歯が正しく並ぶスペースが生まれます。上下のあごに十分なスペースがあり、唇や頬が外から押す力と舌が内側から押す力の均衡がとれていれば、歯は自然ときれいに並ぶのです。

しかし、日常的に口呼吸をしている場合、舌が下あごについてしまっていることが多いです（低舌位）。舌が下あごを押すことで、下あごが上あごよりも前に大きく成長し、受け口（下顎前突、反対咬合）になってしまいます。唇や頬の筋肉が弱いために歯を並べる力が働かず、ガタガタな歯並び（叢生）になる可能性も出てきます。
あごの骨格のズレは歯の矯正では改善できないことが多いため、骨が成長している時期には特にお子様の様子に気を配ることが重要です。

提供している矯正装置
（小児矯正）

プレオルソ

プレオルソとは、マウスピース式の矯正装置を使って、4歳～9歳くらいの小児の歯並びを改善する治療です。プレオルソの装置の特徴は、歯を直接動かすのではなく、歯並びを悪くしている原因であるお口まわりの筋肉にはたらきかけることで、間接的に歯並びを改善していくことです。

Meritメリット

• メインテナンスがしやすい簡易的な装置です
• 通常の矯正に比べ、痛みや費用などの負担が少ないです
• 日中のわずかな時間と就寝時のみの装着です
• 矯正にあたって永久歯を抜かずに済む可能性が高まります

Demeritデメリット

• 自費診療のため、保険の治療に比べると費用がかかります
• 正しい方法で装着しないと、かえって歯並びが悪くなってしまいます
• お口まわりの筋肉のバランスを整える機能しかないため、他の装置との併用をおすすめする場合があります

小児矯正の症例紹介

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矯正歯科の
治療費用について

詳しくは当院の料金表ページをご確認ください。